『ペットボトルキャップの活用』 | ためばな | 京都府向日市の税理士事務所 谷税理士法人

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谷税理士法人のためになる話「ためばな」。当事務所のスタッフが朝礼時にスピーチした「ためになる話」をご紹介しています。

『ペットボトルキャップの活用』

以前から事務所の台所にペットボトルキャップを入れてもらう容器を置いています。皆さんに協力してもらって集めています。
集めることになったきっかけは、「ペットボトルキャップを集めると、世界中でまだワクチンを接種できない子供たちのワクチンになる。」ということを、近所の小児科で知ったからです。
実際にどのような経路でワクチンになるのかは知らなかったのですが、去年の秋ごろに新聞記事で取り上げられていました。
「ペットボトルキャップから丈夫な建材」ということで、鳥取県米子市の「エコマ商事」というリサイクル建材製造・販売会社が数年前から「キャップを救え」と訴えるチラシを作り、ペットボトルキャップを原料としたプラスチック建材を製造しているという記事でした。
これをきっかけに、調べてみたところ、ペットボトルキャップはプラスチックの中でも軽くて丈夫なポリプロピレンというものからできているものが多いのですが、ペットボトル本体に比べて回収率が悪く、焼却処理、埋立処理されることが多いそうです。回収するとなると、運賃や選別にコストがかかるそうです。
そこでいろいろな自治体、小学校、商業施設などで回収する動きが高まってきています。
集められたペットボトルキャップは「エコマ商事」のようなリサイクル製造業者に買い取ってもらい、NPO法人を通して募金という形でユニセフから世界中の子供たちにワクチンが提供できるという仕組みです。
いったいどのくらいのペットボトルキャップからどれほどのワクチンができるかといいますと、ポリオ(小児まひ)ワクチン一人分はペットボトルキャップ800個、はしかワクチン一人分は3700個、おたふくかぜワクチン一人分は4400個という、個人で集めるにはなかなか大変な思いのする数量です。
先ほど紹介した「エコマ商事」でも04年以降再利用したキャップは1500万個以上ですが、それでも前材料の2%程度だそうです。
ただ、ペットボトルキャップを材料として、製品開発している製造業者はまだありまして、
「㈱東京木工所」という会社は、廃プラスチックと木くずを合わせた「エコプライ」という製品を開発されています。こちらは、ペットボトルキャップを繊維化し木くずと混ぜ合わせてつくられたコンパネです。材質は従来のものと大きくは変わらないそうです。
やはり問題はペットボトルキャップの回収が困難なことにあるようです。私たち一般の消費者のリサイクルへの意識が高まることが第一歩なのでしょう。そのためにはただエコロジーのためにリサイクルするというだけでなく、その行為が子供たちにワクチンを提供できるということにつながれば、目的意識が高まり同時に回収率も高まるということだと思いました。
形は小さなペットボトルキャップですけれど、建築建材に変わり、ワクチンに変わっているという流れを知ることができて私としては学ぶことがあったな、と思いました。
吉田陽子本日の発言者:吉田 陽子

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