シダックスの閉店

谷税理士法人のためになる話「ためばな」。当事務所のスタッフが朝礼時にスピーチした「ためになる話」をご紹介しています。

2016年10月26日
ためばな

　先月、カラオケの大手チェーン店のシダックスが、全体の3割にあたる約80店舗を閉店することをニュースで報じていました。カラオケ業界全体が不振というわけではなく、シダックスの一人負けで、カラオケの顧客層の変化が要因のようです。
　最近一人用のカラオケが注目され、便利な街中の少人数利用型のカラオケ店が売り上げを伸ばすなか、食事にウエイトを置き大人数の宴会用途に則した、郊外型の大型店舗であるシダックスは苦戦を強いられているそうです。
　少人数用カラオケはひたすら歌いたい人がターゲットで、客単価は低い代わりに、部屋を狭くし、飲み物はセルフサービスのドリンクバーにすることでコストを抑えています。また防音室を利用して勉強や打合せに貸し出したり、オンラインでマンツーマンの英会話を受講できる、というサービスを始めた店もあります。
　カラオケの曲自体にも新しいものが出てきました。電車の運転席から見た映像に、歌詞ではなく車掌のアナウンスの文章が流れ、その文章を読んで車掌体験ができる「鉄道カラオケ」が話題になっています。
　
　シダックスの大量閉店は、驚きとともに、ニーズの変化に対応できるアイデアと柔軟性が必要だと実感させられたニュースでした。