ガムの人気

谷税理士法人のためになる話「ためばな」。当事務所のスタッフが朝礼時にスピーチした「ためになる話」をご紹介しています。

2016年10月19日
ためばな

　皆さんは、この10年間でガムの売り上げが4割も落ちているのをご存知でしょうか。要因はいくつかあげられるそうで、景気低迷もありますが、若者の車離れやスマホの普及も関係しているそうです。昔は手持ち無沙汰になると、何となくガムに手を出していましたが、今はスマホで時間潰しができます。また、運転の眠気覚しにも重宝されていましたが、そもそも運転をしない若者が急増しています。
　また高校生に、聞いたところ驚くべき返答があったそうです。ガムは「捨てるのが煩わしく、ずっと噛むことも面倒。」さらには「ガムは固い」といったものでした。タブレット菓子の普及も影響して、若者のガム離れはさらに進みそうです。
そこで最近、ロッテを始めとするガム大手企業は様々なプロジェクトを打ち出しています。
　モンデリーズは、人気スマホゲーム「モンスターストライク」と連携し、相乗効果をねらっています。ロッテは若者へのアピール対象として女性のアニメ・声優ファンに焦点を当てています。人気商品を6人のイケメンキャラに擬人化し、人気声優に声をあててもらうというものです。すると、SNSを中心に話題を集めたそうです。
　“車離れ”にも手を打っています。ロッテは8月から全国のトヨタ販売店で、プリウスを試乗した人へ特製のガム「プリウス試乗味ガム」配っています。プリウスの部品を擬人化したものなど、全部で59種類あるそうです。
　消費者の感覚が変化する中で、どのようにアピールしたら市場の波に乗っていけるのかという課題は、どの業種も同じだと思います。これからは固定観念にとらわれず、多種多様な方向からアピールする宣伝力が重要になってくるのかなと感じました。