心の余裕

谷税理士法人のためになる話「ためばな」。当事務所のスタッフが朝礼時にスピーチした「ためになる話」をご紹介しています。

2011年10月20日
ためばな

お客様への対応については、何度も話が出ていることではありますが、先日、娘とその友達と一緒に出かけた時に、とても気持ちの良い市バスの運転手さんに出会いました。
本当はそのバスのもう1本後に乗る予定だったのですが、乗り遅れないために待ち合わせを早めに設定したことと、お互いが待ち合わせ時間よりも早めに集合したことで、やや時間が遅れていた1本早いバスに乗車しました。
その運転手さんは、バス停が近付くと案内してくれたり、発車や停止の声かけはもちろんのこと、発車の前には乗客が着席しているかをミラーで確認し、安全な状態になってから車を出していました。
また、バス停が近くなると、「ご案内しますのでお座りになってお待ちください」とのアナウンスが毎回あり、停止する前に降り口に向かうお客を抑止して、万一のケガをする危険を回避し、降り口でも、1人1人に丁寧に対応していました。
おかげで、目的の駅に着くまでずっと、ミラーに映った運転手さんの動きをじっと見ていて退屈せずいたのですが、途中で、なかなか発車しない状況を見て、「これは時間より遅れるよなあ～」と、納得した瞬間、ふと、自分が運転手さんの所作に感心しながら眺めていられるのは、乗る予定の電車までにまだまだ余裕があるからだということに気付きました。
もし、到着予定より5分～10分くらいの余裕しかなかったら、きっとジリジリしながら焦っていただろうと思います。
好意的な目で運転手さんを見られなかったでしょう。
「医・食・住足りて礼節を知る」とも言います。
朝に家族に対して起こりがちなバタバタやイライラも、順調に自分の支度等が終わっている時には発生が少なく感じます。自分が焦っている時にイライラが多いので、周りを穏やかな目で見られ、相手に寛容になれるのは自分に余裕があるからだとあらためて感じた朝でした。