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谷税理士法人のためになる話「ためばな」。当事務所のスタッフが朝礼時にスピーチした「ためになる話」をご紹介しています。

モーダルシフト

近年「モーダルシフト」という言葉が注目されています。
これは物の輸送をトラックから鉄道や船舶の利用へ転換するといった意味の言葉です。
 
注目されている理由として、2024年4月からトラックドライバーの時間外労働の上限規制が適用され、また1日、1月、1年の拘束時間が決められた改善基準告示が改正されました。これにより労働時間が短くなることによる輸送量の減少が懸念されており、「物流の2024年問題」と言われています。
また、慢性的な問題としてドライバーの人口そのものが減少傾向にあり、2028年にはドライバーが約27.8万人不足すると考えられています。
 
モーダルシフトのメリットとして、
先ほどのドライバー不足を解消することのほか、鉄道や船舶といった大量輸送機関における物流の効率化をすることによる長距離輸送のコスト削減、CO2排出量の削減による環境問題対策が挙げられます。
 
ただ、これにはデメリットもあり
鉄道や船舶はダイヤ・スケジュールに沿って運行されるため、トラック輸送に比べ輸送時間が伸びること、積み替えが発生するため貨物事故の発生率が増えること、最終目的地までは結局小回りの利く車など別の輸送手段を使う必要があることが挙げられます。
 
今述べたような問題がありながらも、国はモーダルシフトを推進するため、国土交通省では物流業者に対し認定支援制度を設けるなど、後押しをする姿勢を見せています。おそらくこの流れは変わらないものと思われます。
 
利用者側の視点からすると、輸送が現状より時間がかかるようになると予想されますので、
あらかじめそれを見越した配達スケジュールを組んでおくべきでしょう。




本日の発言者:山脇
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